2017年08月06日
地面師。
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積水ハウスの地面師事件。
ちょっと巨額な案件だが、詐欺事件というのは、比較的量刑が軽いため、実際にはちょくちょく起きているのが実態だ。
今回の事件の詳細を調べてみると、売買予約の段階で資金が動いていて、相続が発生した段階で相続人が事件を知り、その売買予約が無効と法務局が判断して相続登記が行われている。
いやはや、ちょっと常識では判断できない。
これだけ巨額な不動産取引なのに、高齢者の女性単独の意思確認で、手付金だけでなく中間金まで支払うものなのだろうか。
我々のような小心者のコンサルタントだとありえない行為だ。
不動産の取引は、様々な角度から確認が必要なのだが、ここでの詐欺師であるプロの技術は、I社をひとつかませて積水ハウスに売買予約を移しているところにある。
この時点で、積水ハウスはI社に対しての損害賠償の請求権しかない訳だから、I社が倒産か破産すればその支払い義務は免れることができる。
たぶん、お金の流れは、相当な捜査権限で調査しても、たどり着くことはできないのかもしれない。
お金の件は民事なので警察がどこまで動いてくれるのかで左右されると思うが。
だいたい、かような事件は連続して行われているわけだが、麻薬捜査や殺人事件、あるいは大量に社会現象になっているような「おれおれ詐欺」のようなものと違って、事件としては風化してしまい、組織の追求にまで至らないから止まることはない。
次々に事件は起きるが、最終的にどこにお金が流れたのかは不問に終わる。
今回の大きな事件が、すべての解明に至るかどうかを注目したい。
以下は、私自身が解決した同じような事件の小説である。
まえがきだけ書かせて頂くので、ご興味のある方は「キンドル」で100円で買えるので参考に読んでみていただければと思う。
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資産家のあなたは、狙われている
相続に付け込む、取り込み詐欺!(巧妙な手口)
不動産コンサルタント 倉 橋 隆 行
本書は、私が取り扱った複数の事件で、概ね、同一と思える手口で騙された取り込み詐欺の実話である。
最近、巷では、いわゆる「おれおれ詐欺」等の被害が多発し、注目を浴びているからマスコミなどで大きく取り上げられ、報道されているが、本件のような事件は、一切、取り扱われることがない。それは、被害者が資産家であり、事件は「詐欺」であることから、警察には、あくまで民事事件として判断され、民事不介入を原則として取り扱われてしまうから、ほとんど表面化されることがない。
ただ、これらの犯罪は、被害額も多く、上記のように表面化しないことを「詐欺師」たちは知っており、組織的に動いていることは間違いない。「相続」という、ある意味、人生の節目を狙った犯罪は、多額な相続税の支払いの弱点を狙って、甘い言葉と共に、責めてくる。
相続税の支払期限は、相続発生時点から一〇ヶ月。
相続人の多額な金銭的負担と、時間的期限の焦り。
これらの心理を巧みに操り、いかにもメリットのありそうな話を持ちかけてくる。
そして、一度、引っかかってしまえば、次々に、その損を取り返そうとする心理を更に活用され、すべての財産が無くなるまで巻き上げられてしまう。そして、巻き上げられたからといって、誰も同情してくれないし、助けてもくれない。
それが、資産家の運命なのである。
従って、資産家は、自己防衛の努力が必要であるし、資産を守る知恵が必要である。少なくとも、騙されない最低限の知識、あるいは相談相手が必要である。
我々、日々、不動産のコンサルティングを行っているわけだが、特に必要と思えるのは、資産家に対する「相続対策」である。また「資産家」というカテゴリーを、相続税納税レベルに合わせるとすれば、当社のクライアントの多くが「資産家」ということになるから、これはもう他人事ではない。
人が亡くなれば、周囲は悲しみに耽る。ただ資産家の場合、情緒的な問題に合わせて金銭的な問題が短期間に現れる。これに基づいて、相続税のみならず、相続、いわゆる遺族間の資産の分配に関する問題。被相続人(亡くなった人)を取り巻く人間関係が、複雑であれば複雑である程、問題の根も深く、解決にも時間が掛かる。場合によっては、解決自体ができないこともあるのである。
実は、これらの根源は、被相続人(亡くなった人)に原因がある。
「相続」で揉めるというのは、誤解を恐れずに言わせてもらえば、相続対策に対する被相続人の怠慢なのである。資産家は自分の財産を円満に、かつ円滑に継承させる義務を負うべきなのである。
本書は、残された相続人が詐欺に陥ってしまったケースを、事実に基づいて書き下ろしたフィクションである。本書が、今後、少しでも多くの被害者、あるいは被害者候補の方たちを救う「助言」の提案になれば幸いである。
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この記事へのコメント
私もそう言う意味ではないかと思っていました。
いつもブログを拝見していて、(失礼な言い方になってしまうかも知れませんが)ただ者ではないなと感じております。
三浦、三崎の活性化プロジェクトも凄いですね!!
倉橋社長でないとできないですね。