2005年12月29日
2005年を終えて
当社の営業は26日で終了し、今年も熱海で方針作成会、忘年会を終えて年内業務を終了した。
とはいえ、本日まで契約や決済が続き、ようやく落ち着いた状態になった。
2005年は「愛」だとか、どこかのお坊さんが書いていたが、私は「収奪」の年であったように思う。
「愛」と「収奪」。かなりかけ離れた感覚だが、ライブドアのニッポン放送株取得を代表とする企業の収奪が多く行なわれ、年金基金の破綻による国民の将来年金の収奪、金融監督庁が日本の金融機関に足かせを設け、その間に海外勢の多くが日本の国益を収奪、姉歯建築士から始まった不当建築業者が善良な買主の財産を収奪、まだまだあげればきりがないほど、多くの収奪がなされた年であった。
どうも、日本の経済は、思わぬ方向に意図的に仕向けられてきている感がある。これは、政府が日本の国益に対する意識が欠如していて、何らかの外圧によってコントロールされている結果ではないか。もちろん国益とは、国民の利益である。
今後、郵政が民営化されることにあるが、郵政事業も国民の税金で作られたものであるから、これらの処分も、国民の利益にならなければならない。
例えば、国鉄民営化が実現し、JRとなって営業をしているが、日本全国、「駅中」商売の推進を図っており、近隣中小の商売を阻害していたり、ご承知のような事故をおこしても、今度は民間会社のやったことだからと政府の関与はなにもない。
郵政事業のマーケットサイズは巨大なものであり、民営化がなされれば、ただでさえ国内需要が低下する中、中小企業の職域はあらゆる範囲で阻害される可能瀬は高い。
また、実体経済と金融経済の付加価値は、今後、金融経済の付加価値のほうがダントツに上回ることになる。なかなか分り難いかもしてないが、例えば、新聞配達する苦学生の収入より、ネットを使って株式投資を行なう学生のほうが収入が多い、というようなことである。こつこと仕事をして給与を稼ぐサラリーマンより、リタイヤした年寄りの賃料収入のほうが多い、ということである。
昔、「汗水流して稼いだお金の価値は尊い」という教育を我々は受けてきたが、実体経済のお金と金融経済のお金は一緒だということも事実であることを受け止めなければならない。
先日、デパートの地下で、孫と買い物を楽しむお年よりと、方や、さつまいもを買い物袋に入れて試食品を食べ尽くしている年寄りを目撃した。年齢は、結構、ちかい感じであったが、ひとそれぞれ人生は違ってくるものである。
実体経済で稼げるお金は、働ける時期だけしか稼ぐことはできないが、金融経済のお金は、資産が自動的に稼ぎ出してくれるものであるから時期はない。
本年は、日本の国が国民に対する姿勢が良くわかった年であった。
今後、ますます収奪は続くと思う。特に、年金など、まったく期待できないのは分ったし、だからといって誰も責任を取ることはなく、収奪した連中すら公表されることはない。
また来年は増税によって、さらに収奪は続き、政府にお金がなくなれば、国民の財産を収奪する構造に変わりはない。
つまり、日本国民は、政府のそういった姿勢を理解し、自らの資産をみずからが防衛する体制を整えなければならないことを実感しなければならない。
先のデパートの地下の年寄りで、前者になるか後者になるかは、自らの努力が大きな影響を及ぼすことになる。
さて、郵政民営化が実現すれば、金融、不動産、株式市場に大きな資金が流れ込む。
ただ、国債と地方債を含めると日本国の借金は774兆円に膨らむことが予想されるから、金利は、それほどあげることはできない。また日本の金利をあげようなら米国債は叩き売られるから、強烈な円高が進み、これも収拾がつかなくなるから、まずは金利上昇はあまり期待できない。すると、不動産と株式に資金は集中し、低い金利で資金調達してレバレッジをかけた不動産投資には絶好な時期であるといえる。
新年が明けて、1月15日のプラチナ会員新年会では、プラチナ会員向サービスのお知らせや、来年度のイベント情報、定例会の開催など、盛りだくさんの情報をお伝えさせていただき、会員メンバーの資産拡大を狙ってゆきたいと考えている。
本年、皆さんには、いろいろとお世話になりありがとうございました。
新年は、1月の5日から通常どおりの営業をさせていただきますが、それまでは、新書の校正作業や執筆に専念したいと考えておりますので、しばらく、このブログもお休みさせていただきます。
どうぞ、皆さんも、良いお年をお迎えください!
とはいえ、本日まで契約や決済が続き、ようやく落ち着いた状態になった。
2005年は「愛」だとか、どこかのお坊さんが書いていたが、私は「収奪」の年であったように思う。
「愛」と「収奪」。かなりかけ離れた感覚だが、ライブドアのニッポン放送株取得を代表とする企業の収奪が多く行なわれ、年金基金の破綻による国民の将来年金の収奪、金融監督庁が日本の金融機関に足かせを設け、その間に海外勢の多くが日本の国益を収奪、姉歯建築士から始まった不当建築業者が善良な買主の財産を収奪、まだまだあげればきりがないほど、多くの収奪がなされた年であった。
どうも、日本の経済は、思わぬ方向に意図的に仕向けられてきている感がある。これは、政府が日本の国益に対する意識が欠如していて、何らかの外圧によってコントロールされている結果ではないか。もちろん国益とは、国民の利益である。
今後、郵政が民営化されることにあるが、郵政事業も国民の税金で作られたものであるから、これらの処分も、国民の利益にならなければならない。
例えば、国鉄民営化が実現し、JRとなって営業をしているが、日本全国、「駅中」商売の推進を図っており、近隣中小の商売を阻害していたり、ご承知のような事故をおこしても、今度は民間会社のやったことだからと政府の関与はなにもない。
郵政事業のマーケットサイズは巨大なものであり、民営化がなされれば、ただでさえ国内需要が低下する中、中小企業の職域はあらゆる範囲で阻害される可能瀬は高い。
また、実体経済と金融経済の付加価値は、今後、金融経済の付加価値のほうがダントツに上回ることになる。なかなか分り難いかもしてないが、例えば、新聞配達する苦学生の収入より、ネットを使って株式投資を行なう学生のほうが収入が多い、というようなことである。こつこと仕事をして給与を稼ぐサラリーマンより、リタイヤした年寄りの賃料収入のほうが多い、ということである。
昔、「汗水流して稼いだお金の価値は尊い」という教育を我々は受けてきたが、実体経済のお金と金融経済のお金は一緒だということも事実であることを受け止めなければならない。
先日、デパートの地下で、孫と買い物を楽しむお年よりと、方や、さつまいもを買い物袋に入れて試食品を食べ尽くしている年寄りを目撃した。年齢は、結構、ちかい感じであったが、ひとそれぞれ人生は違ってくるものである。
実体経済で稼げるお金は、働ける時期だけしか稼ぐことはできないが、金融経済のお金は、資産が自動的に稼ぎ出してくれるものであるから時期はない。
本年は、日本の国が国民に対する姿勢が良くわかった年であった。
今後、ますます収奪は続くと思う。特に、年金など、まったく期待できないのは分ったし、だからといって誰も責任を取ることはなく、収奪した連中すら公表されることはない。
また来年は増税によって、さらに収奪は続き、政府にお金がなくなれば、国民の財産を収奪する構造に変わりはない。
つまり、日本国民は、政府のそういった姿勢を理解し、自らの資産をみずからが防衛する体制を整えなければならないことを実感しなければならない。
先のデパートの地下の年寄りで、前者になるか後者になるかは、自らの努力が大きな影響を及ぼすことになる。
さて、郵政民営化が実現すれば、金融、不動産、株式市場に大きな資金が流れ込む。
ただ、国債と地方債を含めると日本国の借金は774兆円に膨らむことが予想されるから、金利は、それほどあげることはできない。また日本の金利をあげようなら米国債は叩き売られるから、強烈な円高が進み、これも収拾がつかなくなるから、まずは金利上昇はあまり期待できない。すると、不動産と株式に資金は集中し、低い金利で資金調達してレバレッジをかけた不動産投資には絶好な時期であるといえる。
新年が明けて、1月15日のプラチナ会員新年会では、プラチナ会員向サービスのお知らせや、来年度のイベント情報、定例会の開催など、盛りだくさんの情報をお伝えさせていただき、会員メンバーの資産拡大を狙ってゆきたいと考えている。
本年、皆さんには、いろいろとお世話になりありがとうございました。
新年は、1月の5日から通常どおりの営業をさせていただきますが、それまでは、新書の校正作業や執筆に専念したいと考えておりますので、しばらく、このブログもお休みさせていただきます。
どうぞ、皆さんも、良いお年をお迎えください!